亀頭オナニーは危険?専門医が教える注意すべきポイントと対策|MSクリニック横浜
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亀頭オナニーは危険?専門医が教える注意すべきポイントと対策

  • 更新日:2025.06.24
  • 投稿日:2025.06.24
亀頭オナニーは危険?専門医が教える注意すべきポイントと対策

思春期になると、自分の体への関心が高まり、亀頭オナニーを試す方もいます。身近な行為であるからこそ、正しい知識を持って行うことが重要です。誤った方法や過度な刺激は、亀頭包皮炎や性機能への影響など、さまざまなリスクを招く可能性があります。

研究では、17歳の男性の80%がオナニーの経験があると報告されています。多くの場合、適切な知識にもとづいた方法が実践されていない可能性があります。この記事では、亀頭オナニーに伴うリスクや注意点、トラブルが起きた際の対処法について解説します。

亀頭オナニーの正しい知識を身につけて、健康的な性生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

当院では、オナニーに関するお悩みにも対応しています。診察カウンセリングを無料で行っておりますので、ご予約のうえご来院ください。
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亀頭オナニーを行うリスク

亀頭オナニーを行う主なリスクは以下のとおりです。

  • 亀頭包皮炎
  • 亀頭の痛みやかゆみ
  • 亀頭の快感低下
  • 性機能への影響(早漏など)

亀頭包皮炎

亀頭オナニーの際に強くこすったり、爪を立てたりすると、亀頭の皮膚を傷つける可能性があります。刺激により皮膚に微細な傷ができ、細菌が侵入しやすくなり、皮膚の炎症である亀頭包皮炎を引き起こす場合があります。亀頭包皮炎は、亀頭や包皮が赤く腫れ上がり、痛みやかゆみを伴います。症状が悪化すると、膿が出る場合もあります。

亀頭包皮炎を放置すると症状が悪化し、排尿時の痛みや性行為時の不快感といった問題につながる可能性があります。

亀頭の痛みやかゆみ

亀頭オナニーの際に過度な刺激を繰り返すと、亀頭に痛みやかゆみが生じる場合があります。亀頭の皮膚が炎症を起こしているサインであり、長期間続く場合は亀頭炎などの疾患の可能性も考えられます。痛みやかゆみの程度には個人差がありますが、数日以上続く場合は注意が必要です。

亀頭の快感低下

亀頭オナニーを頻繁に行うことで、感度が低下することがあります。強い刺激に慣れることによる感覚の順応が原因です。将来的に性行為の満足感が得にくくなる、射精までに時間がかかるといった影響が出る可能性もあります。

オナニーの頻度や刺激の強さを調整し、亀頭を休ませる時間を設けることが大切です。過度な行為は心身の健康に影響を及ぼすおそれがあるため、注意が必要です。

性機能への影響(早漏・遅漏など)

亀頭オナニーは、性機能にも影響を与える可能性があります。過度に射精を急ぐ習慣が続くと、早漏傾向が見られることがあります。脳が特定の刺激と射精を結び付けて学習してしまうためです。オナニーと同じ刺激を性行為で再現できず、満足感が得られにくくなり、遅漏や膣内射精障害になることもあります。

性行為は感情やコミュニケーションを伴う体験であり、オナニーとは本質的に異なるということを理解しておくことが大切です。

以下の記事では、早漏を改善するための具体的なトレーニング方法や、その効果を高めるための継続のコツについて詳しく解説しています。セルフケアで改善を目指したい方は、ぜひご覧ください。
>>【医師監修】早漏改善のトレーニング法!効果が期待できる方法と継続のコツ

亀頭オナニーで注意すべきポイント

亀頭オナニーで注意すべきポイントは、以下のとおりです。

  • 適切な潤滑剤(ローション)を使う
  • 力を入れすぎない
  • 清潔な手で行う
  • 行為後は丁寧に洗う

適切な潤滑剤(ローション)を使う

亀頭オナニーを行う際には、潤滑剤(ローション)を使うことが重要です。潤滑剤は亀頭と手の摩擦を減らし、皮膚への刺激を軽減します。亀頭の皮膚は薄くデリケートなため、摩擦を最小限に抑えることが大切です。潤滑剤は水溶性ジェルタイプが推奨されます。水溶性ジェルは洗い流しやすく、体への負担も少ないため安心です。

ワセリンやオイルの使用も可能ですが、洗い残しがあると炎症の原因になるため注意が必要です。ベビーパウダーなどの乾性潤滑剤は摩擦を増やすおそれがあるため、使用は避けるのが望ましいです。使用する際は、亀頭全体を包む程度の適量を塗布することが大切です。量が多すぎると滑りすぎて刺激が伝わりにくくなることがあるからです。

力を入れすぎない

亀頭はデリケートな部位であり、強い力で刺激すると傷がつき、炎症を起こす可能性があります。優しい刺激を意識し「くすぐったい」と感じる程度から始め、徐々に調整することが大切です。痛みを感じた場合はすぐに中止し、十分に休ませましょう。

長時間のオナニーも避けてください。1回あたり20分以内を目安にすることで、亀頭への負担を軽減できます。時間を守るのが難しい場合ややめられない場合は、専門機関への相談も検討しましょう。

特に、包皮を使って行う「皮オナ」は、間違ったやり方によって包茎トラブルや慢性的な皮膚ダメージを招くおそれがあります。以下の記事では、皮オナに潜む健康リスクと、正しく安全に自慰行為を行うためのポイントについて、医師の見解をもとに詳しく解説しています。
>>皮オナの健康リスクを医師が警告!包茎トラブルを防ぐ正しい自慰行為のやり方を解説

清潔な手で行う

亀頭オナニーを始める前は、必ず手を洗いましょう。手に付着した雑菌が亀頭に感染し、炎症を引き起こす可能性があります。石鹸を使って丁寧に洗い、清潔な状態を保つことが大切です。特に、トイレ後や外出後は念入りに洗いましょう。

爪が長いと亀頭を傷つける可能性があるため、事前に爪を短く整えておくことが推奨されます。爪による小さな傷も細菌感染のリスクを高めるため注意が必要です。

行為後は丁寧に洗う

オナニーの後も、亀頭を清潔に保つことが重要です。ぬるま湯で優しく洗い、石鹸やボディソープを使う場合は低刺激の製品を選びましょう。強くこすったり熱いお湯を使ったりすると、亀頭を傷つける可能性があります。正しい洗浄を行うことで、感染症のリスクを低減できます。

洗浄後は清潔なタオルで水分を優しく拭き取り、完全に乾かします。濡れた状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなるためです。必要に応じて、低刺激の保湿外用薬を使用することで、乾燥を防ぎ皮膚のバリア機能を維持できます。

亀頭オナニーでトラブルが起きたときの対策

亀頭オナニーでトラブルが起きたときの対策について、以下の内容を解説します。

  • しばらく安静にする
  • 抗炎症外用薬を使用する
  • 医療機関を受診する

しばらく安静にする

亀頭オナニーの後に赤みやかゆみ、ヒリヒリとした痛みを感じた場合は、刺激を避けて亀頭を安静に保つことが大切です。具体的には、オナニーを一時的に中断し、締め付けの強い下着や衣類を避けて摩擦を減らすようにしましょう。適切なケアを続けることで、多くの場合、症状は2~3日で改善します。

抗炎症外用薬を使用する

安静にしても赤みや痛みが改善しない場合は、市販の抗炎症外用薬を使用する方法があります。薬局ではデリケートゾーン用の外用薬が販売されており、ヒドロコルチゾンなどの有効成分が含まれるものは炎症やかゆみの緩和に効果が期待できます。使用前には説明書をよく読み、用法・用量を守りましょう。

塗布前に亀頭を清潔に保つことも重要です。ステロイド外用薬などの抗炎症外用薬を長期間使用すると、皮膚の萎縮や色素沈着などの副作用が生じる可能性があります。抗炎症外用薬は一時的な対処にとどめましょう。

医療機関を受診する

安静や抗炎症外用薬を使用しても症状が改善しない場合、または悪化が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。以下の症状がある場合は、感染症の可能性もあるため、早期の対応が必要です。

  • 強い痛み
  • 腫れ
  • 出血
  • 悪臭

受診の目安としては、セルフケアを始めて2~3日経っても症状が改善しない場合、あるいは症状が悪化している場合です。受診は泌尿器科や皮膚科が適しています。泌尿器科は、男性生殖器の疾患を専門的に扱う診療科です。皮膚科は、皮膚の疾患を専門的に扱う診療科です。

診察では視診や触診のほか、必要に応じて検査が行われることもあります。症状の経過や実施したケアの内容をメモしておくと診察がスムーズです。性感染症の疑いがある場合は、性行為の有無やパートナーの状況についても医師に正確に伝えましょう。

医師の診断にもとづき、抗生物質や抗真菌薬などの適切な治療が行われ、多くの場合は症状の軽減が見込まれる場合があります。

専門クリニックで相談できる3つの亀頭のお悩み

専門クリニックで相談できる3つの亀頭のお悩みについて、以下の内容を解説します。

  • 亀頭の大きさ
  • 包茎
  • 亀頭の色素沈着

亀頭の大きさ

亀頭の大きさには個人差があり、医学的に問題となることはほとんどありません。思春期には第二次性徴の影響で変化が見られますが、最終的な大きさは遺伝や成長ホルモンの影響を受けます。亀頭の大きさが性機能に直接影響を与えることはなく、勃起時の陰茎の大きさの方が重要です。

亀頭が極端に小さい、もしくは左右で著しい差がある場合は、先天的な異常や内分泌疾患が疑われることがあります。自分の亀頭の大きさに不安がある場合や異常を感じる場合は、専門クリニックで相談することをおすすめします。亀頭増大術などの選択肢もありますが、必ずしも手術が必要とは限りません。医師と相談し、自分に合った方法を検討しましょう。

包茎

包茎とは、亀頭が包皮に覆われて露出しない状態のことです。以下の2種類があります。

  • 仮性包茎:手で包皮を剥けば容易に亀頭を露出できる状態
  • 真性包茎:包皮の先端が狭くなっており、亀頭を完全に露出できない包茎

仮性包茎は思春期前の子どもに多く見られ、成長とともに自然に改善されることもあります。ただし、清潔を保ちにくく、性行為時の痛みなどが生じることもあるため、注意が必要です。真性包茎は包皮の開口が狭い、あるいは亀頭と癒着している状態で、亀頭包皮炎などの感染症を招くリスクがあります。性行為時の痛みも伴うことがあります。

包茎手術は日帰りで可能な場合もあり、清潔を保ちやすくなることで感染予防につながる可能性もあります。

以下の記事では、包茎の原因について、遺伝的要因や生活習慣との関係も含めて詳しく解説しています。なぜ包茎になるのか、その背景を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
>>【医師監修】包茎の原因とは?遺伝や生活習慣との関連性を徹底解説

亀頭の色素沈着

亀頭の色素沈着は、メラニン色素が沈着することで起こります。以下の要因が考えられます。

  • 加齢
  • 摩擦などの刺激
  • 紫外線
  • ホルモンバランスの変化
  • 皮膚の炎症

亀頭の色が部分的または全体的に黒ずんで見えることがあります。色素沈着自体は病気ではありませんが、過度な変化がある場合には注意が必要です。悪性黒色腫の可能性もゼロではないため、急激な変化や出血、かゆみ、痛みなどの症状を伴う場合は、皮膚科の受診が推奨されます。治療法としてはレーザーや外用薬がありますが、効果には個人差があります。

当院では、包茎手術、亀頭増大術など男性特有のお悩みに対して専門的な治療を提供しています。プライバシーに配慮した環境で、安心してご相談いただけます。お悩みの方は、まずは無料相談にお気軽にお越しください。
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まとめ

亀頭オナニーは、正しい方法で行えば大きな問題はありません。ただし、過度な行為や誤ったやり方は、亀頭包皮炎や痛み、感度の低下、性機能への影響などのリスクを伴います。リスクを軽減するためのポイントは以下のとおりです。

  • 適切な潤滑剤(ローション)の使用
  • 過度な力の抑制
  • 清潔な手での行為
  • 行為後の丁寧な洗浄

トラブルが発生した場合は、安静や抗炎症外用薬の使用、医療機関の受診といった対応が必要です。亀頭の大きさや包茎、色素沈着といった悩みも、専門クリニックで相談することが可能です。思春期における性への関心は自然なものであり、正しい知識と適切な行動を通じて、健やかな性生活を維持することが期待できます。

以下の記事では、包茎がセックスにどのような影響を与えるのか、具体的な悩みやその解消法について詳しく解説しています。包茎によって、パートナーとの関係に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
>>包茎はセックスに影響する?包茎の悩み解消法を徹底解説

参考文献

Cynthia L Robbins, Vanessa Schick, Michael Reece, Debra Herbenick, Stephanie A Sanders, Brian Dodge, J Dennis Fortenberry. Prevalence, frequency, and associations of masturbation with partnered sexual behaviors among US adolescents. Arch Pediatr Adolesc Med, 2011, 165, 12, p.1087-1093

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)