50代男性の性欲減退の原因を解説!ホルモン低下と生活習慣の影響|MSクリニック横浜
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50代男性の性欲減退の原因を解説!ホルモン低下と生活習慣の影響

  • 更新日:2025.06.04
  • 投稿日:2025.04.21
50代男性の性欲減退の原因を解説!ホルモン低下と生活習慣の影響

男性機能について不安を抱えている50代の方は多くいらっしゃいます。研究によると、50代男性の約3割が、性欲減退や性機能障害を経験したとされています。加齢による男性ホルモンの減少は自然な現象ですが、放置するとパートナーとの関係悪化や自信喪失、健康問題につながることがあります。

この記事では、50代男性によくみられる性欲減退の5つの原因と改善策について解説します。活力を取り戻し、充実した毎日を目指しましょう。

MSクリニック横浜では、性欲の低下や性機能に関するお悩みに対して、年齢や生活習慣、体調の変化を丁寧に考慮しながら、一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。周囲には話しづらい内容だからこそ、経験豊富な専門医とともに、自分らしい健康と自信を取り戻す第一歩を踏み出してみましょう。

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50代男性に多い性欲減退の5つの原因

50代に差し掛かると、以前よりも精力が衰えてきたと感じる男性が増加する傾向が見られます。50代男性によくみられる性欲減退の5つの原因は、以下のとおりです。

  • 加齢によるテストステロンの低下
  • ストレスによるホルモンバランスの乱れ
  • 生活習慣病の影響
  • 精神的な要因(不安・抑うつなど)
  • 薬の副作用

加齢によるテストステロンの低下

男性ホルモンのテストステロンは、性欲や勃起力、筋肉量、骨密度、気分の浮き沈みに関わっています。20〜30代をピークに徐々に減少し、50代になると心身への影響が目立ち始めます。テストステロンの低下によって、以下の影響が出ることもあります。

  • 性欲が低下する
  • 疲れやすくなる
  • やる気がなくなる
  • 集中力が低下する
  • 骨が脆くなる
  • 筋肉量が減る
  • 抑うつ状態になる

加齢によるテストステロンの低下は自然な現象ですが、低下の速度は人それぞれです。50代で精力の衰えを感じていない方もいれば、すでに変化を感じている方もいます。睡眠不足や過度な飲酒、喫煙、肥満など、生活習慣の乱れはテストステロンを減少させる可能性があります。

テストステロンの低下が引き金となりやすいED(勃起不全)は、多くの男性が直面する悩みの一つです。EDは一時的なものから慢性的なものまで幅広く、放置せずに正しく対処することが大切です。以下の記事では、EDの主な原因や年齢別の特徴、対処法について詳しく解説しています。
>>ED(勃起不全)の原因とは?なりやすい年齢や症状の特徴、対処法について

ストレスによるホルモンバランスの乱れ

性欲減退に深く関わっているのがストレスです。強いストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは血管を収縮させ、陰茎への血流を悪くするため、勃起しにくくなることがあります。

慢性的なストレスはコルチゾール値を高く保ち、テストステロンの分泌を抑制し続けるため、性欲低下につながります。趣味やリフレッシュの時間を持つ、リラックスできる環境を作るなど、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です

生活習慣病の影響

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、性欲減退を招く要因となります。糖尿病は血管や神経にダメージを与え、勃起神経の働きを悪くする可能性があります。高血圧や動脈硬化も陰茎への血流を阻害し、勃起障害を引き起こすことがあります。

生活習慣病は自覚症状がないまま進行することが多く、知らないうちに性欲減退につながっているケースもあります。バランスの良い食事や適度な運動、禁煙などを心がけることが重要です。日々の習慣を見直し、健康的な生活を心がけましょう。

精神的な要因(不安・抑うつなど)

不安や抑うつ状態が続くと、性欲が低下することがあります。心配事や悩みを抱えていると、性的なことに意識が向きにくくなるためです。50代男性は仕事や家庭での責任が大きくなり、精神的な負担を感じやすい年代です。心療内科や精神科を受診し、適切な治療を検討しましょう。

精神的ストレスが原因で起こる「心因性ED」は、身体に異常がなくても勃起がうまくいかない状態を指します。プレッシャーや失敗体験が引き金になることもあり、デリケートな問題です。以下の記事では、心因性EDの原因や症状、治療法について詳しく解説しています。
>>心因性EDの原因とは?主な症状や対処法、治療法を解説

薬の副作用

薬の中には、性欲減退の副作用を引き起こすものがあります。前立腺肥大症の薬や中枢神経系作用薬(抗うつ薬、精神安定剤など)、降圧薬、AGA(男性型脱毛症)治療薬などです。服用中の薬が原因で性欲減退が起きていると疑われる場合は、自己判断で中止せず医師に相談することが大切です。

薬の種類を変える、服用量を調整するなど、他の方法で改善できる可能性があります。

性欲減退がもたらす4つの影響

性欲減退は性的な欲求の低下だけではなく、心身の健康や社会生活にさまざまな影響を及ぼします。性欲減退がもたらす影響について、以下の4点を解説します。

  • パートナーとの関係悪化
  • 自信喪失や自己肯定感の低下
  • 日常生活への意欲低下
  • その他の健康問題のリスク増加

パートナーとの関係悪化

性欲減退は、パートナーとの性生活の頻度や質に変化をもたらす場合があります。性生活への関心が薄れることで、パートナーは拒絶されていると感じることがあります。寂しさや不満が募り、関係に溝が生じてしまう可能性もあります。性生活に対する考え方の違いが表面化し、喧嘩が増えたり、コミュニケーションが減ったりすることもあります。

パートナーと良好な関係を維持するためには、性生活について率直に話し合い、お互いの気持ちを理解し合うことが重要です。共通の趣味や話題を見つける、日頃から感謝の気持ちを伝えるなどコミュニケーションを深め、より良い関係を築きましょう。

中には「妻にだけ勃起しない」という悩みを抱える男性もおり、いわゆる「妻だけED」と呼ばれます。身体的な問題がなくても、心理的・関係性のストレスが影響している可能性があります。以下の記事では、妻だけEDの原因や特徴、夫婦で取り組む改善策について詳しく解説しています。
>>妻だけEDの特徴は?勃起しない原因と治し方、夫婦で取り組むべき対策

自信喪失や自己肯定感の低下

性欲減退は男性としての自信を失わせ、自己肯定感を低下させることがあります。「自分は男として魅力がない」「パートナーを満足させられない」といった不安や悩みを抱え、精神的に追い詰められる方もいます。ネガティブな感情は、仕事や趣味への意欲を低下させる可能性があります。

管理職としての仕事、家庭では子どもの進路や親の介護など、50代といえば責任が増える時期です。自信喪失や自己肯定感の低下に陥ると、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。性欲減退は自然な現象であることを理解し、経験豊富な医師に解決策を相談してみましょう。

日常生活への意欲低下

性欲減退はテストステロンの低下と関連しており、性欲だけでなく活力や気力にも影響を与えます。日常生活への意欲の低下や集中力の低下、慢性的な疲労などの症状を引き起こす可能性があります。些細なことでイライラする、気分が落ち込むなど、精神的な不調が現れる場合もあります

その他の健康問題のリスク増加

性欲減退は、男性更年期障害のサインである可能性があります。男性更年期障害は、テストステロンの低下によって引き起こされるさまざまな症状の総称です。性欲減退や疲労感、不眠、抑うつ気分、集中力の低下、骨密度減少、筋力低下などの症状が現れることがあります。

性欲減退を放置すると症状が悪化し、骨粗鬆症や心血管疾患といった深刻な健康問題のリスクを高める可能性があります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し適切な検査と治療を受けることが大切です。更年期障害は早期発見、早期治療が重要であり、放置すると重症化し、回復が難しくなるケースもあるため注意が必要です。

性欲減退の改善策4選

性欲減退を改善するために、以下の4つの改善策を参考にしてみましょう。

  • バランスの良い食事で栄養を補給
  • 適度な運動で血行促進
  • 十分な睡眠でホルモンバランスの改善
  • ストレスマネジメント

バランスの良い食事で栄養を補給

重要な栄養素は、牡蠣やレバー、牛肉、ナッツ類などに豊富に含まれている「亜鉛」です。テストステロンの生成をサポートし、細胞の成長や免疫機能の維持に重要な役割を果たしています。

肉類やナッツ類に豊富な「ビタミンB群」も、テストステロンの分泌促進に効果が期待できます。ビタミンB群はエネルギー代謝をサポートし、疲労回復やストレス軽減にも役立つため、活力向上にもつながります。

魚介類やきのこ類に多く含まれる「ビタミンD」は、カルシウムの吸収を助ける働きでよく知られていますが、近年ではホルモンバランスの調整にも関与しているとされています。

肥満はテストステロンの減少を招くため、食生活の改善は体重管理にもつながります。揚げ物や甘いジュース、お菓子などは控えめにし、野菜や果物を積極的に取り入れましょう。

適度な運動で血行促進

適度な運動は血行を促進し、テストステロンの分泌が期待できます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、1日4000歩以上を目標に取り組んでみましょう。筋力トレーニングも効果的で、大きな筋肉を鍛えることでテストステロン分泌の促進が期待できます。

スクワットやデッドリフトは複数の筋肉を同時に鍛えることができ、週に2〜3回程度行うのがおすすめです。運動不足の方は軽い運動から始め、徐々に強度や時間を増やしましょう。急に激しい運動を行うとけがのリスクが高まり、継続が難しくなる可能性があります。適度な運動でストレスを発散し、継続できるペースで取り組んでみましょう。

十分な睡眠でホルモンバランスの改善

テストステロンは、主に睡眠中に分泌されます。睡眠不足はテストステロンの分泌量を減少させるだけでなく、ホルモンバランスを乱し、自律神経にも悪影響を及ぼします。疲労や集中力が低下する、イライラしやすくなるなど、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。

睡眠時間は、7時間程度を確保しましょう。毎日同じ時間に寝起きすることで体内時計が調整され、睡眠の質の向上が期待できます。良質な睡眠のためには、以下のポイントを抑えることも大切です。

  • 寝る前にカフェインを摂らない
  • 寝室を暗く静かに保つ
  • ぬるめのお風呂に入る

質の良い睡眠によってホルモンバランスが整い、心身の健康維持を目指すことができます。

ストレスマネジメント

ストレスは性欲減退の大きな原因の一つです。過剰なストレスはコルチゾールの分泌を増加させ、テストステロンの生成を抑制するため、さまざまな不調につながります。心身をリラックスさせ、自律神経のバランスを整えましょう。ストレスマネジメントにおすすめの方法は以下のとおりです。

  • 趣味に没頭する
  • 好きな音楽を聴く
  • 自然の中でリラックスする
  • 散歩をする
  • 友人や家族と過ごす
  • 瞑想やヨガをする

自分に合った方法でストレスを上手にコントロールし、心身ともに健康な状態を保つことが、性欲減退の改善につながります。

男性専門クリニックでの相談と治療

生活習慣の見直しや薬物療法などで、性欲減退を改善できる可能性があります。一人で悩まずに、男性専門クリニックに相談してみましょう。クリニックでの診察や治療法について解説します。

専門クリニックでの相談・診察

男性専門クリニックでは、身体の状態や生活習慣、過去の病歴などの診察から始めます。「朝の勃起が減ってきた」「性行為への興味が薄れてきた」「勃起が維持しにくくなった」といった症状を確認します。食生活や睡眠時間、運動習慣、ストレスの有無などの問診も行います。

必要に応じて血液検査を行い、ホルモン値や身体的な要因も確認します。

テストステロン補充療法

テストステロン補充療法は、加齢や病気などによってテストステロンの分泌量が低下している場合に、体外から補充する治療法です。2020年に発表された研究では、性欲減退や勃起不全、抑うつ気分など、テストステロン欠乏の症状改善が期待できる場合があると報告されています

治療法の特徴は、以下のとおりです。

方法

特徴

メリット

デメリット

注射

一定期間ごとにクリニックで注射

・効果が確実
・血中濃度が安定しやすい

定期的な通院が必要

塗り薬・貼り薬

毎日、皮膚に塗布または貼付

・通院不要
・自宅で手軽に実施可能

・毎日続ける必要がある
・塗り忘れに注意

テストステロン補充療法を行う際には定期的な血液検査を行い、テストステロンの血中濃度を適切に維持することが重要です。血中濃度が高すぎると、前立腺肥大症や多血症などの副作用が生じる可能性があります。精巣がテストステロンを作らなくなる可能性もあるため、医師の指示に従い、適切な量と期間を守る必要があります。

前立腺がんや重度の心不全、睡眠時無呼吸症候群などの持病がある場合、テストステロン補充療法を受けられない可能性があります。2020年の研究でも、心不全の病歴がある高齢男性へのテストステロン補充には慎重なアプローチが必要であると示唆されています。なお、テストステロンが基準値を下回っていない場合はホルモン補充療法の対象とはならず、ED治療薬や抗うつ剤、食事指導、運動指導などの対症療法が行われます。

テストステロン補充療法は健康保険が適用されますが、本記事執筆時点でテストステロン注射製剤は薬不足の影響を受け、流通量が非常に少なくなっています。その結果、多くのクリニックでテストステロン補充療法を受けることができなくなってきており、MSクリニック横浜でもテストステロン補充療法を受けることはできず、対症療法のみの取り扱いとなります。

まとめ

50代男性の性欲減退は、多くの方が経験する自然な体の変化です。男性ホルモンのテストステロンが低下することが主な原因ですが、ストレスや生活習慣、病気なども影響します。性欲減退は性生活だけでなく、日常生活の活力や自信に影響を与える可能性があります。パートナーとの関係悪化や、心身の健康問題につながることもあります。

性欲減退の改善策は以下のとおりです。

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠
  • ストレスマネジメント

生活習慣を改善することでテストステロンの分泌が促され、性欲減退の改善が期待できます。男性専門クリニックでは、診察や血液検査を通して原因を特定し、適切な治療法を提供しています。性欲減退でお悩みの方は一人で悩まず、専門クリニックに相談してみましょう。

MSクリニック横浜へのご相談もお待ちしておりますので、性欲減退でお悩みの方はお問い合わせください。
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参考文献

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)