衰弱性早漏は加齢が原因?医療機関での治療法やセルフケア方法を紹介|MSクリニック横浜
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衰弱性早漏は加齢が原因?医療機関での治療法やセルフケア方法を紹介

  • 更新日:2025.07.30
  • 投稿日:2025.07.30
衰弱性早漏は加齢が原因?医療機関での治療法やセルフケア方法を紹介

加齢に伴い、射精までの時間が短くなっていませんか?早い射精は、単なる加齢現象ではなく「衰弱性早漏」という、治療によって改善が期待できる状態の可能性があります。加齢による後天的な早漏は、実は自分でも気づかないうちに進行しているケースも多いです。衰弱性早漏の原因は、加齢だけではありません。

糖尿病や高血圧といった生活習慣病、栄養不足や睡眠の質の低下など、複数の要因が複雑に絡み合っていることもあります。この記事では、衰弱性早漏のメカニズムを紐解き、医療機関での治療法から今日から始められるセルフケアまでを解説します。「もう年だから」と諦める前に、自信を取り戻すための一歩を踏み出してみませんか。

以下の記事では、早漏に悩む方に向けて、MSクリニック横浜で行われている具体的な治療内容や、早漏の要因についても解説しています。亀頭の敏感さを改善したい、射精を自由にコントロールしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
>>MSクリニック横浜の早漏治療のポイント

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衰弱性早漏の原因

衰弱性早漏の原因は以下のとおりです。

  • 加齢
  • 運動不足
  • 慢性疾患
  • 栄養不良
  • 睡眠障害

加齢

衰弱性早漏の最も大きな原因の一つが、加齢に伴う心身の変化です。特に「男性ホルモン(テストステロン)の減少」と「筋力の低下」は、男性機能に大きく影響します。テストステロンは、性欲や勃起力を支えるだけでなく、筋肉量や気力、判断力などを維持する重要なホルモンです。

テストステロンが加齢により減少すると、勃起の硬さや持続力に自信が持てなくなります。結果「早くしないと」「途中でダメになったらどうしよう」という焦りや不安が生まれます。精神的なプレッシャーが、かえって射精を早めてしまうのです。

射精をコントロールしているのは、お尻の穴や尿道をキュッと締めるときに使う「骨盤底筋」という筋肉群です。加齢によって全身の筋力が衰えると、この骨盤底筋も例外なく弱くなります。射精したいという感覚が来たときに、我慢するための筋力が足りず、コントロールが難しくなってしまうのです。

運動不足

日頃の運動不足も、衰弱性早漏の主な原因になります。デスクワーク中心で座っている時間が長い方や、日常的に歩く習慣がない方は特に注意が必要です。運動不足は、全身の筋力低下の原因です。特に下半身や体幹の筋肉が弱ると、性行為中の体勢を維持するのが難しくなったり、すぐに疲れたりします。

結果、精神的な余裕がなくなり、無意識に射精を急いでしまうことにつながります。運動不足は全身の血行を悪化させる要因です。陰茎の勃起には十分な血液の流れが不可欠であり、血行不良は勃起力の低下に直結します。勃起の硬さが不十分だと、亀頭が刺激に敏感になりやすく、結果として早漏を招く一因となります。

慢性疾患

衰弱性早漏は、体の衰えだけでなく、何らかの病気が隠れているサインである可能性もあります。特に、以下の生活習慣病などは男性機能に深く関わっており、中高年になると増えてきます。

  • 糖尿病
  • 前立腺の病気
  • 高血圧・心臓病
  • 甲状腺の病気

早漏のお悩みに加えて、排尿のトラブルや喉の渇き、急な体重の変化などを感じる場合は、他の病気が隠れている可能性があります。放置せずに、早めに医療機関に相談しましょう。

栄養不良

栄養不良も衰弱性早漏の一因です。三食きちんと食べている人でも、栄養バランスの偏りによって、知らず知らずのうちに衰弱性早漏の原因を作っている可能性があります。男性機能の維持には特定の栄養素が深く関わっています。最も重要なのが、男性ホルモンの合成に関わる栄養素です。

テストステロンを作るには、タンパク質を土台として、亜鉛やビタミンDなどの栄養素が不可欠です。外食やインスタント食品に偏った食事では、必要な栄養素が不足しがちになります。ホルモンを作るための材料が足りなければ、テストステロンの分泌量が減少し、性欲や筋力の低下を招いてしまいます。

過度なダイエットや不規則な食事による一時的な低栄養状態も、深刻な問題です。性行為に必要なエネルギーや集中力を奪い、結果として満足のいく行為ができず、焦りから早漏につながる悪循環を生むことがあります。

睡眠障害

睡眠は、単に体の疲れを取るだけのものではありません。ホルモンバランスや自律神経を整え、男性機能を維持する重要な役割を担っています。男性ホルモンは、主に深い睡眠中に分泌されます。睡眠不足や中途覚醒などは、テストステロンの分泌量が大きく減少するため注意が必要です。

睡眠不足は自律神経のバランスを乱す原因です。射精は、リラックスを司る「副交感神経」と興奮を司る「交感神経」の絶妙なバランスによってコントロールされています。睡眠不足の状態では交感神経が優位になり、体は常に緊張・興奮状態に傾きます。結果、ささいな刺激でも過敏に反応し、射精に至りやすくなってしまうのです。

射精のコントロールに関与する脳内物質「セロトニン」は、良質な睡眠によって正常に機能します。睡眠のリズムが乱れるとセロトニンの働きも悪化し、射精コントロールがより一層難しくなる可能性があります。疲労感や集中力の低下も、性行為への不安を増幅させる要因です。

心因性・過敏性早漏との見分け方

「早漏」と一言でいっても、原因はさまざまです。原因によって対処法が異なるため、ご自身のタイプを知ることが改善への第一歩になります。早漏は、主に次の3つのタイプに分けられます。

  • 過敏性早漏:若い頃から射精までの時間が短く、体質的な原因で発症する
  • 心因性早漏:ストレスや不安など、精神的な要因がきっかけで起こる
  • 衰弱性早漏:加齢や体の衰えが原因で、後から発症する

衰弱性早漏の最も大きな特徴は、勃起力の低下(ED)や、射精後の強い疲労感を伴いやすい点です。「最近、射精が早くなった」と感じ、疲労感を覚える場合は、衰弱性早漏の可能性が考えられます。複数の原因が複雑に絡み合っていることも少なくありません。自己判断は難しいため、気になる方は経験豊富な医師にご相談ください。

衰弱性早漏の医療機関での治療法

衰弱性早漏の医療機関での治療法は以下のとおりです。

  • 原因となる疾患の治療
  • 薬物療法
  • ホルモン補充

原因となる疾患の治療

衰弱性早漏は、体全体が発している重要なサインの可能性があります。射精のコントロールが難しくなる裏には、治療すべき病気が隠れていることがあります。糖尿病や高血圧などの病気は、衰弱性早漏の一因です。病気を見つけるために、血液検査や尿検査などを行います。

原因となる病気が見つかった場合は、病気の治療を優先します。一見遠回りに思えるかもしれませんが、最も大切なステップです。根本原因を取り除くことで、早漏の症状が自然に改善することも少なくありません。

薬物療法

薬物療法も、衰弱性早漏の治療の選択肢です。薬物療法は、射精のコントロールを助け、自信を取り戻すための心強い味方です。ご自身の状態に合わせて医師が適切なお薬を提案します。衰弱性早漏の方は、勃起不全(ED)を併発している場合もあるため、ED治療薬(PDE5阻害薬)を使用することが多いです。

「早くしないと」という焦りがなくなることで精神的な余裕が生まれ、結果的に射精コントロールが改善する効果が期待できます。心臓の病気などがある方は使えないため、必ず医師の診察が必要です。

以下の記事では、MSクリニック横浜におけるED治療薬の処方の流れや、安全に治療を進めるためのポイントについて詳しく解説しています。
>>MSクリニック横浜のED治療薬処方のポイント

ホルモン補充

血液検査で、男性ホルモンの一種「テストステロン」の低下が認められた場合は、ホルモン補充療法が、有効な治療の選択肢になります。ホルモン補充とは、不足したテストステロンを外部から適切に補う方法です。体の内側から、心身の活力を取り戻すことを目的とします。

ホルモン補充には、注射を使用する方法や、自分で毎日ジェルを塗る方法があります。ホルモン補充により、勃起力や気力の改善、そして射精後の倦怠感の軽減が期待できます。ホルモン補充は必ず医師の診断と厳密な管理のもとで行うことが必要です。

衰弱性早漏のセルフケア

衰弱性早漏のセルフケア方法は以下のとおりです。

  • 適度な運動
  • 栄養療法
  • 十分な睡眠
  • 禁酒・禁煙
  • マスターベーションの見直し

適度な運動

運動不足は、衰弱性早漏の大きな原因の一つです。特に、長時間座りっぱなしの生活は、筋力と血行の両方に悪影響を及ぼします。運動は全身の血流を改善し、陰茎に必要な血液を送り届ける力を高めます。有酸素運動や筋力トレーニング、骨盤底筋トレーニングを行いましょう。

有酸素運動は、ウォーキングや軽いジョギング、水泳などがおすすめです。週に合計150分を目標に、無理のないペースで始めてみましょう。筋力トレーニングでは、スクワットなど下半身の大きな筋肉を鍛える運動を行います。性行為に必要な体幹や体力を養う効果が期待できます。

骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)は、射精を我慢する筋肉を直接鍛えるトレーニングです。仰向けに寝て両膝を立て、おしっこを途中で止めるような感覚で、肛門と尿道を締めます。3秒間ぎゅっと締めた状態を保ち、3秒間かけてゆっくりと力を抜きます。10回で1セットとし、1日に3セットを目安に行いましょう。

以下の記事では、医師監修のもと、早漏改善に効果が期待できる具体的なトレーニング方法と、無理なく継続するためのポイントをより詳しく解説しています。
>>【医師監修】早漏改善のトレーニング法!効果が期待できる方法と継続のコツ

栄養療法

私たちの体は、日々の食事から作られています。特に男性機能の維持には、バランスの良い食事が欠かせません。毎日の食事で、体を内側から立て直していきましょう。特定のサプリメントに頼るのではなくさまざまな食材を組み合わせることが基本です。積極的に摂りたい栄養素と食材は以下のとおりです。

  • タンパク質:肉や魚、卵、大豆製品など
  • 亜鉛:牡蠣や赤身肉、レバー、ナッツ類など
  • ビタミンD:きのこ類や魚介類

外食やインスタント食品が多い方は、自炊の回数を増やすなど、できることから始めてください。食事の改善は、衰弱した体を元気にするための土台づくりになります。

十分な睡眠

衰弱性早漏の改善には、十分な睡眠が不可欠です。以下のポイントを意識し、自分に合った睡眠を取りましょう。

  • 睡眠時間を確保する
  • 同じ時間に就寝・起床する
  • 就寝前のスマートフォンの操作を避ける
  • 寝る前にリラックスする時間を確保する
  • 就寝前のカフェインやアルコールを控える

禁酒・禁煙

リラックスのためのお酒や一服が、かえって衰弱性早漏を悪化させている可能性があります。心当たりがある方は、量や頻度を見直してみましょう。適度な飲酒は血行を良くしますが、飲みすぎは逆効果です。アルコールはテストステロンの分泌を妨げ、神経の働きを鈍らせます。

タバコに含まれるニコチンは、血管を強く収縮させる作用があります。陰茎への血流が悪化し、勃起不全(ED)の直接的な原因になります。全身の血流も悪化するため、体力の低下にもつながります。タバコの本数を少しずつ減らし、必要に応じて禁煙外来のサポートを受けましょう。

マスターベーションの見直し

普段のマスターベーションのやり方が、早漏の癖を体に覚え込ませている可能性があります。いつも急いで射精することが目的になっているなら、習慣を見直すことが大切です。マスターベーションを「射精コントロールの練習」と捉え直してみましょう。以下のポイントを意識してください。

  • 時間をかけてゆっくり行う
  • 潤滑剤(ローション)を使う
  • 射精しそうになったら、ペニスから手を放す

衰弱性早漏で医療機関を受診する目安

衰弱性早漏で医療機関を受診する目安は以下のとおりです。

  • 急激に射精までの時間が短くなった
  • 勃起不全も現れる
  • 射精後に強い疲労感がある
  • 急に体重が減った

急激に射精までの時間が短くなった

以前は特に射精までの時間に悩んでいなかったのに、ここ数か月で急に短くなった場合、衰弱性早漏の可能性がありますご自身の中でこれまでの状態と比較して、明らかに時間が短くなっていることが重要なポイントです。ご自身やパートナーが、射精までの時間の変化に悩んでいる場合は、医師への相談を検討しましょう。

経験豊富な医師の診察により、早漏の正しい原因を把握し、適切な対策が取れる可能性が高まります。以下の記事では、クリニックでの治療法から自宅で実践できるセルフケアまで、効果が期待できる対策をわかりやすく紹介しています。
>>早漏対策で悩みを解消!効果が期待できる治療法と自宅でできる方法

勃起不全も現れる

衰弱性早漏は、勃起不全(ED)を伴って現れることが多いです。EDを発症すると「最後まで勃起を維持できるだろうか」という不安や焦りが生まれます。精神的なプレッシャーが、かえって射精を早めてしまうのです。早漏とEDの悪循環に陥っている状態と言えます。

ED治療薬により勃起が安定すると、結果として早漏が改善されるケースも多いです。自己判断で放置せず、早めに医療機関を受診してください。

射精後に強い疲労感がある

射精後の極端な疲労感や倦怠感も、注意すべき大切なサインです。疲労感や倦怠感は「フレイル」のサインである可能性があります。フレイルとは、加齢に伴って心身の活力が低下した状態です。フレイルは生活の質(QOL)を下げる要因であるため、早めに医療機関を受診しましょう。

歩くのが遅くなった、握力が低下した場合などは、特に注意が必要です。食欲不振や不眠も、フレイルの初期症状の場合があります。

急に体重が減った

早漏の症状に加えて、特にダイエットをしていないのに急な体重減少が見られる場合は、特に注意が必要です。衰弱性早漏の背景に、治療を要する別の病気が隠れている可能性があります。半年間で、体重が5%以上減っている場合は、深刻なサインです。体重が急激に減る場合、以下の病気が隠れている可能性があります。

  • 糖尿病
  • 甲状腺機能の異常
  • 慢性的な炎症性疾患
  • 消化器系の病気による栄養不良

早漏は、全身の病気が引き起こす危険信号という側面もあります。単なる性の悩みと軽視せず、全身の健康状態をチェックするためにも、速やかに医師の診察を受けてください。

まとめ

衰弱性早漏とは、加齢や運動不足が原因で、早くに射精してしまう状態です。衰弱性早漏の陰には、糖尿病や高血圧などの病気が隠れている場合もあります。栄養バランスや睡眠の質など、日々の生活習慣も深く関わっているため、日ごろの習慣の見直しが不可欠です。

日々の生活に適度な運動を取り入れ、タンパク質や亜鉛などの栄養素を積極的に補給しましょう。睡眠習慣の見直しも重要です。勃起不全(ED)を伴ったり、射精後の強い疲労感があったりする場合は、専門のクリニックへご相談ください。原因に合った治療と生活改善を組み合わせることが、生活の質向上につながる可能性があります。

以下の記事では、早漏治療の保険適用に関する基礎知識や、費用の目安、日常生活で取り入れやすい改善方法について詳しく解説しています。
>>早漏治療は保険適用になる?費用の目安や自分でできる早漏改善方法を紹介

ページ監修:総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)